現在毎週土曜日BSフジで22：00から22：30まで放映されている「激芯ゴルフ~93期生への道」は、プロゴルファーになることを目指して頑張っている、8人のプロテスト合格までの道のりに密着している番組、開始から半年が過ぎ、今回2人の新メンバー小野星奈さん、瀬賀百花さんが参加してくれることになりました。どんな方なのでしょうか。
小野星奈さんは、この番組でもおなじみのパターのコーチ南秀樹愛弟子で奈良県出身、身長163cmでゴルフ歴は15年で、2019年プロテストは2次23位でした。一方、瀬賀百花さんは故郷新潟の期待を背負う選手、身長153cmと小柄、ゴルフ歴は14年、2019年のプロテストでは最終88位でした。
2019年度のJLPGAのプロテスト631人受験して、合格率は3.3％ですから、21人合格という狭き門ですね。もし、この激芯女子93期生が全員合格したら合格者の半分ですからすごいことです。難しいとは思いますがぜひとも一人でも二人でも合格して欲しいと願わずにはいられませんね。
今回10月17日(土)の放送では、茨城県の浅見ゴルフに集まった今までの激芯女子8名に加えた新メンバー2人が集結、2人うち小野星奈さんが紹介されていました。小野選手はどのような選手なのでしょうか。
ページコンテンツ
激芯ゴルフ93期生への道、新メンバー小野星奈さんとは
小野星奈（おのせいな）さん
1996年12月26日生まれ
近畿大学ゴルフ部
小学校2008年 奈良県ジュニア 優勝
中学校2010年 日本ジュニア 52
大学2018年 関西リーグ戦 春・秋優勝
マイナビ Next Heroine より
激芯ゴルフ93期生への道、新メンバー小野星奈さんにとってのゴルフとは
小野星奈さんの日頃の練習にフォーカスしながら、南秀樹名コーチとともに、どん底から這い上がってきたのかという姿を描きます。
さて、小野星奈さんがクラブを握ったのは4歳、父がおもちゃ替わりに持たせていました。コースデビューは8歳です。なんと両親は近畿大学のゴルフ部で、最近の大学案内には、1988年当時21歳の母と娘が並んででています。大学パンフに親と一緒に出ているなど珍しいですが、それだけ大学も誇りなのでしょう。
母親の久美さんも日本女子アマ10位入賞という輝かしい成績を残しています。この両親にしてこの子アリという感じですね。両親がなし得なかったプロの道を目指すというのも、自分がゴルフ好きというのはもちろんあるのでしょうが、両親の思いに寄り添いたいという優しい気持ちもあるに違いないですね。
現在ドライバー平均飛距離は240yですが、飛ぶけど曲がる状況でした。３Ｗのフェアウェイキープ率は52.75％と低く、昨年のプロテスト2次では、初日67で首位でしたが、4日目でドライバー曲がり不合格になってしまいました。
高3と大学1年生のときの不調の際は、1Wがイップスで全然ラウンドも楽しくなかったそうです。合わせて打つぐらいだから、ちょこんとあてる、ティクバックを大きくしない,
最後はスプーンでティーショットとなり、全然ゴルフにならない状態でした。
イ・ボミ選手が好きで、ずっとビデオを見て毎日練習を6時間ぐらいしていたそうです。 当時19歳でドライバーをものすごく練習したものの、大学2年生もだめ、3年生でなんとか打てるようになったようです。足かけ3年かかっているのですね。
プロテストを受けるようなレベルのプレイヤーでさえ、そのようなスランプに陥ってしまうわけですから、我々アマチュアがそう簡単にうまくなるのは相当難しいですよね。そこまで練習できないわけですから、ほどほどの練習でもうまくなるのは大変ですね。
星奈さんはプロテスト受けるほどでないから、就職しようかなと思います。その頃母親は、クラブが合わないのか、メンタル的なものかと色々考えたようですが、どん底でもやめたいと言い出さなかったので、色々な人に聞くと、きちんと信頼できるコーチを付けた方がいいと言われ動き出すのですね。
激芯ゴルフ93期生への道、新メンバー小野星奈さんと南秀樹コーチとの出会いとは
南コーチとの出会いを聞いてみると、母親が、本気でやるならまずコーチを探しなさいと言われ、いろんなコーチに会ってみようと、ステップツアーに出ている人を通じて南先生と知り合いになります。電話して会いにいってみて、星奈さんに違う先生にすると聞いてみると、南先生でいいと言ったようです。
母親の行動力と、娘の直感が素晴らしいですね。我々もゴルフレッスンを受けたりしますが、色々な先生に色々なことを言われると頭の中がこんがらがってしまいますよね。さすがにプロを目指している選手のようなわけにはいかないと思いますが、つくづくいい先生との出会いは大事だなと思います。
現在は練習の中心は香川県におき、ヘッドスピードを上げる素振りをしています。小野星奈さんが南コーチと出会ったころは、まだまだイップス克服の途中でした。
南コーチはフライトスコープを使っての練習を定着させます。アウトサイドイン軌道を直すようにクラブパスを中心に練習させました。
現在の飛距離はキャリーで7Iは150.6y、6Iは171.3y、5UTは175.7y、4UTは188.5y、 3UTは、196y、3Wは214.6y、1Wは247.9ｙ、とかなり安定した飛距離がでています。
南秀樹コーチは先日の放送でもショットが不調の鍋島さんに指導して課題を克服させていたましたよね。
星奈さんは、去年の春から南コーチの門下生となったわけですが、特に入射角に注意を払わせています。クラブヘッドのボールに対して1Wの場合3~4°上向きで入るのがよい、アッパースイングでアタックアングルが大きくなりすぎるとフックしやすくなるそうです。数字をきっちり押させるためにフライトスコープを使わせているとのことでした。
ゴルフ練習場で、飛距離は弾道解析がついている機械がありますが、自分でもその機械を買って試してみたくなりますよね。自分の感覚ではなくて、数値で分析すると目標が明確になるというもあると思います。
激芯ゴルフ93期生への道、新メンバー小野星奈さんへの南秀樹コーチの教えとは
南コーチは、小野星奈さんの特徴は、パターの感覚はうまい、アプローチの引き出しが少ないのは課題、本人は58°が好きなので、寄せワンでパターが入ればいいのだが、ラフ30ｙに対しては心配なようです。
いずれにしても基本は飛距離が課題と考えているようです。イップスがなおりかけていたが全快ではないとき、まだまだ自身がないと感じた南コーチ、星奈さんの不調を改善させた練習法を様々説明します。
ドライバーイップスは克服したものの、まだまだ切り返し早いのが課題。右足が蹴るのが早く、左足が付いてこられない状況だったと。
南コーチの所にきたときは、ティクバックで左に倒れて、インパクトでは右に倒れるような ぎったんばっこん状態だった。インサイドからの軌道でプッシュアウトとかフックとしたでなかったと。
アイアンはまだしても ドライバーからスプーンに連鎖、ティーショットで打つクラブがない状態だったそうです。
そんな時星奈さんにさせた練習法は、左手は上、右手は横からグリップし、まずは足を閉じて腕だけで打つ練習を徹底させたそうです。これをやってから、肩回して、腰回して、ボディターンへと進めていく。
腕を使えるのが大前提の上でのボディターンが大事、腕だけで思いきりショットするとクラブを振りぬくことを覚えられる、それがないとボディターンを入れスイングした時にクラブを振りぬくことができないそうです。スイング作りもそういうところから作っていかないといけない。
肩回して、腰回して、ボディターンをするという練習をし、腕の力を抜いてというのが我々アマチュアの取り組む順番ですよね。とにかく右うちであれば右手を使わないようにと口を酸っぱくして言われている人も多いのではないでしょうか。しかしプロのインパクトは腕の振り抜きがあってそれを前提とした肩、腰、ボディーというのも目から鱗ですね。
さらにこんな練習もしていたようです。結構腰が跳ね上がってしまう癖があるため、下にタオル引いて裸足で打たせたようです。腰が跳ねるのがどうしても治らなかったため、裸足にしたほうが足裏の感覚をつかみやすいということで、右足のつま先で地面を掴む感覚を覚え、右腰が前にでるのを防ぐようにしたようです。
良く練習で、足の指の感覚を感じてだとか、上半身ではなく下半身で打つと言われますよね。裸足になることでその感覚をきちんと感じるというのも試してみたい練習ですね。
南コーチに最近の星奈さんのショットの調子を聞いてみると、先ほどの飛距離のようにいい状態が続いている、小技の能力はかなりのもので、そこに関しての指導はしたことないアプローチやパターはやかましく言ったことはなく、ロングパットはうまいとのこと。ショットの安定性を手に入れれば、もう怖いものなしですね。激芯女子にとってもいいライバルの加入が皆のモチベーションアップにつながるといいですね。
