毎週月曜日BSフジで23:00から23:30まで放映されている「激芯ゴルフ~93期生への道」は、プロゴルファーになることを目指して頑張っている、8人のプロテスト合格までの道のりに密着している番組、なんと2020年のプロテスト日程、通常であれば9月から地方予選が始まり、11月の最終テストの予定となっていたのですが、2021年3月以降に延期となりました。
これも新型コロナ禍の影響ですね。ますます厳しい戦いになると思いますが、現状8人の激芯女子はどうなっているのでしょうか。なお、次回からは毎週土曜日22:00から22:30へ時間変更するようですね。
昨年JLPGAの制度が変更され、翌年度のツアー出場資格を決定するためのトーナメントであるQTに出場できるのは、プロテストに合格した正会員のみとなった。つまりプロテストの合否が、その後のゴルフ人生を大きく左右することになりますね。
番組では、女子ゴルファーたちに長期密着
今回9月28日(月)、10月3日(土)の放送でコーチとして出演されているプロキャディー森本真祐氏について紹介したいと思います。
激芯女子8名は、渋野日向子の1年先輩で大学を中退してプロテストに挑む逢澤菜央、高校時代は数々の大会で優勝経験のある松原果音、ティーチングプロの父と二人三脚で合格を目指す竹内美来、名門・日本大学ゴルフ部出身で亡き恩師に合格を報告したい田邉美莉、14歳でアメリカへゴルフ留学した鈴木絢賀、飛ばし屋のクールビューティー識西諭里、人に教わるのが苦手だという強い意志を持つ五月女栞雛、遊び方が分からない真面目な努力家の鍋島海良と、大変個性豊かなメンバーです。
ゴルフのレッスンを受けたり、自分で打ちっぱなしでいったりしてまあまあうまくできたとしても、コースに出たときにはなかなかうまくいきませんよね。メンタル面、地面が傾斜していたり、風、ハザードなど様々な条件がレッスン場や練習場と違いますよね。少しでも再現性を高められるようにしたいものです。
さて激芯女子にコーチする森本氏とはどのような方なのでしょうか。
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激芯ゴルフ93期生への道、プロキャディー森本真祐氏のみちのりとは
森本真祐氏さん
1973年10月11日生まれ
札幌学院大学ゴルフ部
桑原克典プロキャディーとして1996年よりツアー参戦
谷口徹プロキャディーとして賞金王キャディーに
Mastersにも2度参戦し、その後近藤共弘プロ、佐伯三貴プロキャディーを務める
アン・ソンジュ選手とのコンビでは15勝
2015年からは上田桃子プロ、成田美寿々プロキャディー
成田プロとコンビ組み、早々スタジオアリス女子オープンで優勝通算25勝目
2017年度は上田桃子プロ専属キャディーとして参戦!!
2017年中京テレビ・ブリヂストンレディスでは上田桃子プロと通算26勝目
2018年は鈴木愛プロ、成田美寿々プロ、畑岡奈紗プロで年間4勝
通算31勝
スポともGC通信より
プロキャディー森本真祐氏によるコースマネージメント、イージーホールの攻め方とは
1番はうちおろしまっすぐのPar 4 406yで、このようなイージーなホールは、セカンドをどのように攻めるかがポイントになる。フェウェイにあればピンをデッドにねらっていくし、外れていたらParが取れるようにグリーンで下りを残さないように攻めていく。
鈴木選手と松原選手2人のマネージメントに注目します。
鈴木選手は、ティーショットから(左の木)が気になるし、ライが左足下がりだから右側の方がいいかなと考えている。
フェアウェイに置けた鈴木選手は、第2打、左足さがり球が低く出るから少し手前目からと思いますが、グリーンの少し右奥へ。
風のジャッジを間違えたか、番手が少しおおきかったのかもしれません。
鈴木選手は、くだりのフックのライン、雨も降りだして少し重くなってきてカップを少し外します。
松原選手はコースがわかないので見えているところに打つしかないかなと少しあいまいです。結果右側のラフに入れてしまいますが、ピンが左で、グリーンも止まりやすく球も浮いているから想定内の玉がうてるだろうと森本氏は思いますが、結果グリーン右のバンカーへ入れてしまいます。やはりラフに入ると、おこりやすいミス。
距離のあるバンカーPS、PWになるが、砂がやわらかいときは難しいバンカーショット
になる、松原選手は、とびすぎます。
本人は58°だととどかないかなと思い、54°で打ちます。砂も少しやらかいかなと思ったようです。グリーン外れて奥、登って下る距離を残します。タッチがむずかしいし、1ホール目グリーンの感じがつかみきれていない感じです。
こういう難しいラインのときどのようなアドバイスをするというと、下りのパターを残したくない場合残りをあえてくだりのラインを意識しない声掛け、最悪オーバーしても登りが残るようにするということです。
自分でもバンカーからバンカーへ入れてしまったりします。バンカーの砂の質、ピンまでの距離を考えて番手選びなど大切ですね。しかし何度練習してもバンカーショットはうまくできません。練習場ではなかなか機会がありませんよね。
パターは絶対下りを残さないように心がけることが重要だと思いますが、下りのパットで行き過ぎないようにとさらに下りのパットを残してしまうことなどありますが、なるほどと思います。
プロキャディー森本真祐氏によるコースマネージメント、Par5の2打目の攻め方とは
2番は打ち下ろしの右ドックで、ティーショットで230y打てる人は右ぎりぎりで2オンのチャンスがあるPar 5 496y です。グリーンは右手前から左奥に速いというコメントです。
そこで五月女選手と田邊選手のマネージメントに差がでます。
森本コーチは、風を読むとき地上と上空の違いがあるので、基本は下の風が重要だが、最低限天気予報の風向きをチェックしていくようです。
アマチュアの人で天気予報の風向きをチェックしている人はいないと思いますが、それぐらい繊細なスポーツなのだと気づかれますね。
五月女選手は1打目をまげて、右の林へ、8Iでレイアップしフェアウェイへ、135yぐらいの3打目を残します。距離が打てない分だけちょうどよいと森本コーチ。
五月女は100yフォロー、どこからバーディショットを打つかと考え、50度のフルショットをしますが、グリーン手前のラフへ。
強いフォローの風があると思ったが、風が弱まり、思いきり打とうと突っ込んでしまったとのこと。森本氏は105yだけでなく、グリーン奥で、110yでも115yでもよかったと思う。五月女選手は3打目のミスをなんとか4打目をグリーンに乗せパーセーブ。
田邊選手は一打目をしっかり打ち、2打目残り220yとなり 3UTでフルショットか5Wでランも考えるかで悩みます。
森本コーチは、奥に速い場合は奥に行ってもアプローチでカバーできると意識してほしかったと考えます。
田邊選手は結果して、手前からと考えて3UTにしますが、それは下りが残るため、結果して右へふかして、木に当たってしまいます。
3打目はフォローでラフ、下りで打ちおろし130y残り、左の奥を使ってもいいはずが、ミスしても奥まで打つつもりで打ったか、結果して、下り傾斜で23yをまた残します。4打目58°で打つがとまって、3mのパーパットを残し、結果ボギー。
第1打が素晴らしい田邊選手は結果ボギーで、第1打がミスした五月女選手がパーとなりました。コースに出てドライバーがナイスショットの後、第2、第3打がチョロしたり、ひっかけたり、はたまた右へプッシュしたりとなってしまうことありますよね、うまい人はPar4第1打OBで前進4打の場合、グリーンオンしてワンパットボギーでまとめることができたりします。第1打が良い場合でも焦らず、第1打が悪い場合でもあきらめずコースマネージメントが重要であることを理解しました。
プロキャディー森本真祐氏によるコースマネージメント、長いPar3の攻め方、Par4で木が見える時のティーショットの位置とは
さて、先週に引き続いて、土曜日の時間帯に変更になり、10月3日(土)も森本コーチのコースマネージメントです。
4番PAR3のうちおろし、フォローで190yの結構長いショートです。松原選手と鍋島選手はどう攻めるのでしょうか。
松原選手は4UTでグリーンに乗せ、Parセーブです。
鍋島は前の日からティーショットが右に左にいってしまい、OB打たないホールが合ったら幸せでしたというぐらいにスイングに悩んでいました。6Iで結果して右へ外してしまいます。スランプに陥っているときや調子悪いときは、スイングのことはあまりとやかく言わないと森本コーチは言います。長いバーディパットを打つホールぐらいに考えて、グリーンに乗ればいいという感じで打つのがいいとアドバイスします。
ピンをしっかり狙うだけでなく、グリーンに乗ったらいいというくらいで気持ちを楽にして打つことが重要だとつくづく思います。
続いて、6番353y Par4は打ち上げがつよい、雨、風もアゲインストの状況です。ティーショットをフェアウェイにおきたいが右に林がせりだしている、選手は右サイドに打てなくなる、ティーグランドも左に向いているため左に行きやすい要素を作っていると森本コーチは言います。
鈴木選手は、左サイドにティーアップをして右サイドをねらう、結果してフェアウェイに第1打をおき、残り128yで7I、じみな左足あがりというのも味噌で、ダウンブローにするとひっかかると思い、上を向いてしまい、あたりが薄くなりトップしてしまいます。
森本コーチは、傾斜地になればなるほどフルスイングのクラブをもたないしっかり打って打点ミスというのもある。左足あがりのライは一つ番手をあげて軽めというのも考えることが必要と森本コーチは言います。
結果第3打が11yを58°でグリーンに乗せ、ナイスパー。
一方、鍋島選手は、右にティーアップ右の林目に入りやすい、左にひっかけやすい状況で案の定左のラフに入れてしまいます。本人はフェード系のため右から打ってフェアウエイセンターと思っていたようですが。
第2打目は、156y 5UTで、 グリーンに打たない番手を選んだということですが、手前に乗らないと思うのでというならアイアンでいいのではないか、結果第3打目24y58°でグリーンに乗らず、4打目10y58°で、残り1m弱をお先するが外してしまい、ダボ。
コースにはミスを引き起こす罠がある。ティーショットを打つ際のちょっとした立つ位置や、向きの些細な注意がスコアメイクには大変重要であることがわかります。
プロキャディー森本真祐氏によるコースマネージメント、各選手のお悩み相談
松原選手はスタートホールでボギー率が高いのが悩み、2番くらいから落ち着いてくる。
森本コーチは、スタートホールを練習ラウンドだと思って気負わないようにする、あまりアクセル踏まないように、プロアマ戦なのだというように気持ちを変える。例えば自分がゆっくり歩くことで選手の歩くペースを落とし、気持ちを落ち着かせる、選手にちょっと待ってと声をかける。プロでも最初の2、3ホールはリズムが違うので飲み物飲まして落ち着かせるなどいろいろこころがけているとこと。
鍋島選手は、イメージがわかないのが悩み、ティーショットも落としどころはイメージできるが、そこまでの球筋とかも鮮明にないとダメと言われる、途中がイメージできていない ショットの弾道のイメージが湧かないとのこと。
森本コーチはPGAの映像から見たりすることで弾道のイメージができる、観戦とかに行くとイメージわくと鍋島選手も話します。さらに森本コーチは、実は鈴木愛選手はすごくプレーの録画を見ていると明かします。試合終わってマッサージを受けているときでさえ、自分のいいときの映像を見てイメージトレーニングしているそうです。
コースに出たときも前半の立ち上がりで、ダボやトリとなるとめげてしまいますよね。そこをうまく切り抜け、普段からのイメージトレーニングを積み重ねながら、引き続き楽しくゴルフをしていきたいですね。