10月13日のガイアの夜明けでは、ヤンキーインターン紹介されていましたね。これまでもノンフィクションや72時間など何度も取りあげられています。
ガイアの夜明けでこの4月に入社した18人を6か月で追ったというドキュメントです。
現在高校卒業生は、人手不足の中、女性、高齢者、外国人でも足りない中、大変注目されているようですね。
平成23年3月卒の高校生に対する求人がおよそ12万5千人だったのに対して、令和2年3月では44万3千人とおよそ9年で3.5倍にもなっているのはすごいですね。ブルーオーシャンと言われ未開拓の市場、若いので長期の戦略が可能、企業の若返りに必要というわけですね。
どんな仕組みでヤンキーインターンは人を育てているのでしょうか。
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ガイアの夜明け ヤンキーインターンに入ってくる若者に密着
ヤンキーインターンは2015年にハッシャダイという一般社団法人として設立、中卒、高卒、専門学校卒という非大卒のメンバーを6か月研修生して社会にはばたかせるという役割を担っているようです。
2年前に、ヤンキーインターンを卒業してソフトバングに入社チームリーダーの人もいるようですから驚きですね。その人が勤めるお店の店長は、彼を称して真面目で誠実でしっかりと本質を理解した上で、チームリーダーになれる人は少数派です、高卒といってもハンデがないので頑張って欲しいと心の底から信頼しているようでした。
今回は2人の若者に密着、岩手大船渡市の若者佐藤くん、教師になる夢、お金をかけずに猛勉強、しかしその結果うつ病になり、大量に薬を摂取してしまいます、1名をとりとめますが、その後は不登校などの生徒も受け入れている北海道の北星学園余市高でヤンキーインターンに出会ったようです。
やはりどこに出会いがあるかわからないですね、その出会いをつかめるどうかはその人自身だと思いますが、どこにでもチャンスはころがっているのでしょう。
母、兄、祖母と暮らしているため、東京にでる際にはおばあさんが泣いているのは印象的で、頑張って欲しいですね。
もう一人は、横浜出身の原さん、学歴の関係で現場仕事や夜間警備にしかつけない、その仕事でも職人としてやりがいを持っている人はたくさんいるとは思います。ただし本人にとって、将来幸せな家庭を築くために来たということで、理由はともあれ自分で考えて行動することは重要ですよね。
勝山恵一氏
1995年生まれ
ハッシャダイが提供するサービス、ヤンキーインターンのモデルになった人物
株式会社ハッシャダイ創業からヤンキーインターンの立ち上げ、カリキュラムを開発
2019年よりHASSYADAI.SCHOOLを立ち上げ、2年間で計120校の高校で教育プログラムを実施
その他少年院、児童養護施設、法人向けと幅広い層に日本の若者達が自分の人生を自分で選択できるキッカケを提供する為に活動中
ガイアの夜明けHPより
人は、出会う人と飛込む環境によって、人生を大きく変えることが可能ですよね。いま、日本社会の中には、可能性に満ち溢れている若者達が沢山います。 ただ、若者達の中には外部要因が理由で自らの可能性を諦めてしまっている、気付けていない若者達が沢山います。 僅かな額のお金を、教育のために払えない家庭は沢山あります。 自己責任では無く、社会の問題です。 彼らは全国の高校、児童養護施設、少年院などで活動を行い、若者達に機会を提供し続けます。 そして、日本の若者が自分の人生を自分で選択出来る能力を身に付け、人生を豊かに生きる事が出来る社会を作っていくと勝山氏は言います。
佐藤さんは、代表の勝山恵一さんに高校時代に講演に来てもらって出会ったのですね。
勝山さんの最終学歴は中卒、いかにして更生したか、営業の際に馬鹿にされ、めっちゃ勉強して小学校2年の漢字ドリルから勉強したことなど、少年院の若者にとっては、自分と同じような境遇の人がこのような成功を収めていることに大変共感を覚えますよね。150以上の少年院や更生施設を回っていることも、本当に若者たちの未来を何とかしたいと思う気持ちがそうさせるのでしょうね。
ヤンキーインターンは選択しやすい環境、やめることも簡単だと勝山氏は続けます。どのような仕組みか大変気になりますね。
<h3>ガイアの夜明け ヤンキーインターンはどのような仕組なのでしょうか </h3>
ヤンキーインターンに参加した参加者たちは、自分達の過去を話し合います、貧困や親の暴力、つらい現実を共有します。本音を言える人間関係を最初に築くのです。その中で少しやんちゃな感じの静岡出身の見崎くんが、バイク事故で後ろに乗っていた友人が大怪我をしてしまい、そこで人生を見つめなおした話をすると、触発されたように、佐藤さんも自分がうつ病だったことを話します。
自分が会社でそのような弱みや過去を語ることはありませんよね。ヤンキーインターンは今まで人間関係を構築できていない、人をあまり信用できない、社会の常識からは外れているかもしれない若者たちにまずは本当の人間関係を作るということで信頼関係ができりょうになるのですね。最初の絆が造られると組織の力は倍増しますね。研修担当の方の「過去は変えられない、今を本気で生きて欲しい」という言葉がずしりと心に響きます。
彼らは電車と徒歩で一時間の場所にあるシェアハウスで共同生活をします。個室も与えられ、食職住も光熱費もネットも無料で、研修費用の参加費も無料だというが若者の参加の壁を低くするためだという。
無料な理由にヤンキーインターンの池上さんは仕組みに研修の一環として実践と変わらない営業活動として、企業を対象にした電話営業をしてもらいます。実際に企業から請負をしていて、 インターネットの回線など複数の商材を扱っているようですね。この営業で得た利益で研修の運営費を賄っているわけですね。
佐藤さんたちが扱うのは美容室向けLINEの自動応答アプリ。一日120件ほど商談のアポイントを取るために電話をします。最終的な契約時獲得数に応じて月3万円から10万円の報酬がインターン生にも支払われ、それがモチベーションにも繋がっています。しかし100件かけて1件とれるかどうかの厳しい世界です。
電話のかけ方も知らない彼らに、具体的な言葉の使い方などのテクニックは経験を積む池上さんたちが指導した。池上さんも学歴格差を感じてきた1人で工業高校3年だった池上さんは就職するつもりだったが現場仕事ばかりで選択できないという実情があり、どうにか大学に進学し、不動産会社でトップ営業マンとして活躍して、この世界に入ってきたようです。人一倍苦労がわかっている人が研修を担当しているのが味噌ですね。自分が努力してきた道を理解しているからこそ、ヤンキーインターンに来る若者たちのことも過去の自分の姿と重なる部分もあるのではないでしょうか。企業からの仕事というものを取ってくるのもそれまでの実績があるからこそだと思います。その中で佐藤さんはアポイントが取れないでいます。
ガイアの夜明け ヤンキーインターンと大企業三井物産との仕事とは
ハッシャダイのメンバーは少し緊張な面持ちで、かつてない重要な打ち合わせに臨もうとしていました。7月下旬、三井物産本社にハッシャダイの池上さんと勝山さんがいます。
相手は三井物産の新しいビジネスを作る組織にいる社員が二人。年齢が双方とも25歳、27歳と双方とも同年代、しかし歩んできた人生はまるで違うのに、ここで交わるというのも不思議なご縁ですし、お互いが必要としているビジネスパートナーであるということが驚きであるとともに、大変嬉しいことですね。
三井物産の2人は飲食店の空席をリモートワーカー達に時間貸しするサービスを始めています。値段は90分ワンドリンクつきで600円。自分のいる場所の近くに空席の店がその設備があるかを簡単に確認できます。そして仕事を終えた人がそのまま食事をオーダーすることもあり、コロナで集客が難しくなった飲食店にもメリットがあるWIN WINの仕組みです。
今回その飲食店を広げるための営業をハッシャダイに依頼しました。そしてその営業を行うインターン生に会いに三井物産の社員がやってきます。担当するのはインターン生の宮平さん。宮平さんが抜擢された理由は丁寧に下調べするところや、落ち着いた物腰という点。この日も事前に資料を読み込み、たくさんの質問を用意しており、宮平さんは早速契約をとりつけていました。
事前準備をし、その仕事のイメージを作りながら、自分の疑問点を明確にしているという姿に、三井物産側の社員自体が自分達に気づきがありましたと言っているのは大変印象的ですね。ここでも為せば成るということを、普段のヤンキーインターンの研修の中で身につけ、そのことをヤンキーインターンの社員も見抜いて抜擢するというところもさすがですね。
ガイアの夜明け ヤンキーインターンで研修する原さんの取組みとは
先に紹介した横浜出身の原一輝さん、営業成績はトップクラスで、面倒見もよくメンバーに慕われているように見えました。
両親が安定した職につけず子どものころから経済的に苦労していて、それでも大学進学を目指し、アルバイトでお金を貯めていましたが、両親が病気で倒れてしまい、治療費としてそのお金を使います。大変心優しい人ですよね。
その後も、高校卒業後にはアルバイトで家計を支えながら借りていた奨学金も返済し頑張っていました。しかし同年代の友人が大学を出て就職している姿に危機感を覚えました。夏が近づき、池上さんたちは就活がコロナの影響でピンチに陥っている中、サコスという建築機械のレンタルをする会社が説明会を開きます。いまや企業は困難を乗り越える力をもつものなら学歴は問わないという姿勢に変わってきているのですね。
8月下旬には就職活動が本格始動し、原さんもこの日は面接を行い、丸亀製麺を運営するトリドールの面接を受けますが、事前の勉強が少し足りず、会社の企業理念を聞かれた際にすぐに答えられず、また当てずっぽうの回答をしてしまい、自分でもだめだったと理解します。ただしその後にすぐ切り替えて次のために同じ失敗をしないようにという姿勢は大変積極的で、企業の人事担当であればぜひとも欲しい人間ではないかと思いますよね。ヤンキーインターンの研修を通じて、成長している姿がまぶしいですね。
ガイアの夜明け ヤンキーインターンの佐藤さん、そして18名の若者たちは
なかなかアポイントがとれなかった佐藤さんはヤンキーインターンを辞退したいと申し出ますが、池上さんはその佐藤さんに説得をします。他の人ができないことを出来る人が市場価値は上がると述べ、自分で決めたことはやり続けようと伝えますが、佐藤さんはその後も営業研修に身が入らない様子でした。
佐藤さんはヤンキーインター―の研修を受け既に4ヶ月たっていたがインターンを続けるか悩んでいます。自分に営業があわないと感じていて、そんな佐藤さんに大きな影響を与えていたのは少しやんちゃな見崎さんの存在でした。
見崎さんはある日、最終的にはアポイントを取ることは出来なかったのですが、とことこん食い下がり、相手の求めているサービスはなんであるかということを知ることができたと喜んでいます。
佐藤さんはその姿勢に触発され、なんとか営業のアポイントを取ることに成功し、そうなると、さらにもう一件獲得できます。
周りの仲間の姿、そして自分の力で結果を出して、自身をつけたことで、さらなる結果につなげることができ、佐藤さんは辞めたいとは思わないと述べます。
6か月立ち、いよいよヤンキーインターンで卒業式が行われます。当初18人いましたが5人が脱落し、8人が就職先の内定を勝ち取ります。なんと原さんは2社の内定を獲得。佐藤さんは就職せずに起業を目指します。
佐藤さんはインターンを経験したことの変化に対し社会人に対する見方と答え、自分が働いたことはなかったと答え、親への感謝を感じています。さらに周囲の人間に助けられ、人間関係の大切さを感じたと答えます。
見崎さんの姿のひとつのきっかけとなり、自分のもうひと踏ん張りしようと頑張ったおかげでヤンキーインターンの6か月を乗り越えられたのですね。
将来に対し原さんは、今まで自分の人生を自分で選んでくることができず、ここで就職先が見つかって自分のやりたいことも見えてきたと述べます。
池上さんは卒業した原さんと佐藤さんに顔立ちも喋り方も違い成長を感じていると嬉しそうです。
ここでの成功することが、この先の人生が成功することが約束されているわけではないと思いますが、少なくともこの経験は無駄にはならないでしょう。残念ながら脱落してしまった5名の若者も次のチャレンジを目指して自分の居場所を見つけて欲しいと願わずにはいられません。素晴らしい取り組みだと思いました。みなさんはどう感じたでしょうか。